1985年、月組男役トップスターとなり、数々の名作を残し、中でも『ME AND MY GIRL』は宝塚史上初めての1年間の続演という異例の記録を樹立し、1990年に退団後も、以降、ストレートプレイ・ミュージカル・リーディング・音楽活動・映画・TVと幅広く活動している 剣幸。「宝塚歌劇の殿堂」顕彰者でもあり、菊田一夫演劇賞や読売演劇大賞優秀女優賞も受賞するなど、女優としても確固たる地位を築いています。さらには出身である富山での芸術活動も続けています。
常に進化と挑戦をし続け、芸能生活50周年を迎えた女優・剣幸が今回挑むのは大正から昭和にかけて2名の男女の俳人の機微を描いた、劇作家 西史夏による『ナイト・ウィズ・キャバレット』。第2回せんだい短編戯曲賞の大賞を受賞後、10年以上の時を経て、新作として上演します。演出は、脚本に演出にと近年自身のユニット「あやめ十八番」のみならず多くのプロデュース公演で大活躍中の堀越涼が務めます。
剣演じる五所踏子の相手役、鏡千里役にはシリアスな芝居からコント、ミュージカル、ラジオドラマにと大活躍中の実力派の小林タカ鹿を迎え、キャバレー音楽を絡めながら時にユーモラスに、時に哀しく、時に切ないやり取りを繰り広げます。
本編中には、ショーシーンも盛り込み、剣・小林の魅力を存分に詰め込んだ”大人の時間”をお届けします!
introduction
大正14年から昭和16年にかけて東京浅草アサヒホテルの一室で繰り広げる、俳句という芸術表現を極めようとしていた二人の男女の、生き様と時代の流れをキャバレー音楽を絡めて描く。
【公演概要】
『ナイト・ウィズ・キャバレット』
脚本:西史夏
演出:堀越涼(あやめ十八番)
出演:剣幸/小林タカ鹿
【劇場】 シアターグリーン Box in Box
【チケット】全席指定11,800円 一般発売日:12月21日(土) /取り扱い:チケットぴあ
【公演スケジュール】 2025年2月13日(木)~2月23日(日)
2025 | 2/13(木) | 2/14(金) | 2/15(土) | 2/16(日) | 2/17(月) |
---|---|---|---|---|---|
昼公演 | 14:00 | 14:00 | 13:30 | ||
夜公演 | 18:30 | 18:30 | 18:30 |
2/18(火) | 2/19(水) | 2/20(木) | 2/21金) | 2/22(土) | 2/23(日) |
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14:00 | 休 | 14:00 | 14:00 | 14:00 | 13:30 |
18:30 | 18:30 | 18:30 |
全席指定 11,800円
一般発売日:12月21日(土)
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nwc/
最速先行 受付期間12月6日(金)12:00~12月11日(水)23:59、抽選発表:12月13日(金)18:00
先行先着 受付期間12月14日(土)11:00~
●当日券は開演30分前より販売。開場は開演の30分前より。●未就学児童入場不可。
●ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。
予めご了承ください。
●また、いかなる場合(紛失や破棄、持ち忘れなど)におかれましてもチケットの再発行は出来ません。
●主催者がやむを得ないと判断する場合以外のチケットの払い戻しはいたしません。
●出演者変更に伴う払い戻しも行いません。
●本公演のチケットは「チケット不正転売禁止法」の対象となる「特定興行入場券」として販売いたします。主催者の同意のない有償譲渡は禁止されています。
●複数枚お申し込み・ご購入いただいたチケットに関しましても、上記項目の対象となりますので予めご了承ください。
お問い合わせ:info@night-with-cabaret.com
※お問い合わせは24時間承っておりますが ご対応は営業時間内とさせていただきます。なお、内容によってはご回答までに少々お時間をいただく場合もございます。
予めご了承いただけますようお願い申し上げます。
3月2日生まれ、富山県出身。 1980年代に宝塚歌劇団月組の男役トップスターとして活躍。代表作となったブロードウェイミュージカル『ME AND MY GIRL』は宝塚史上初の1年間の続演となる。 近年は、セルフプロデュースコンサート「kohibumi concert」や、「NHK短歌」(Eテレ)司会、ラジオパーソナリティ(ニッポン放送、FMとやま)、ディズニー映画「塔の上のラプンツェル」吹替等、活動の幅を拡げている。 主な舞台作品に、 『ハロー・ドーリー!』、『エリザベート』、『この森で、天使はバスを降りた』、『FACTORY GIRLS』、『Indigo Tomato』、『Same Time, Next Year』、8時間に及ぶ大作芝居『繻子の靴』などがある。 第18回菊田一夫演劇賞、第17回、21回の読売演劇大賞優秀女優賞受賞。 「宝塚歌劇の殿堂」顕彰者。
ひとりでもなく大勢でもない、ふたりだけの芝居…お互いの人間性や考え方が交錯する、
スリリングで密度の濃い舞台となるに違いありません。
海外作品の軽妙洒脱な二人芝居とはまたひと味違って、”言葉”で表す独特な俳句の世界を、
当時の世相を反映させながら描くこの作品は、不思議な魅力を放ちます。
17文字ですべてを表現できる俳人の才と、我々が生きる日常の融合を表現できたらと思います。
小林タカ鹿さんとは、初めてご一緒させていただきます。アベレージが高いタカ鹿さん‼と、
出自の違うワタシがタッグを組ませていただくことに、今、とてもワクワクドキドキしています。
1975年10月23日生まれ 1997年よりナイロン100℃に参加。以降すべての作品に出演。2000年同劇団を退団。劇団ペンギンプルペイルパイルズに参加。2015年~2019年、杉崎真宏とのユニット、WANTEDを立ち上げ、全国でコント公演を上演。現在、19年続くラジオドラマ「NISSANあ、安部礼司~beyond the avarage~」にて、安部礼司役で出演中。 ストレートプレイ、ミュージカル問わず、シリアスも、ぶっ飛んだ笑いもできる稀有なキャラクター
剣さんの芸能生活50周年の舞台。しかも濃密な二人芝居ということで、身の引き締まる思いですが、精一杯、演じることを楽しみたいと思っております。
芝居での人との出逢いって、いつも不思議なご縁ですが、こういう形で剣さんとご一緒する機会を与えてもらうというのも、学生演劇、小劇場から演劇を始めた僕にとっては、驚きと感慨がありました。
お客様におきましては、作品の洒脱で甘美な大正ロマンの雰囲気と、揺れ動く価値観の大波に翻弄される俳人たちのロマンスに、どっぷり浸って楽しんでいただけますように。
劇作家、脚本家。兵庫県宝塚市出身。大阪音楽大学卒業。シナリオセンター大阪校でシナリオを、伊丹想流私塾で戯曲を学ぶ。日本劇作家協会会員。第6回富士山・河口湖映画祭シナリオコンクールグランプリ(2013)、第1回こうのとり短編戯曲賞最優秀賞(2014)、第2回せんだい短編戯曲賞大賞(2014)、日本の劇戯曲賞大賞(2015)、ふじのくに⇔せかい演劇祭2015劇評コンクール最優秀賞。せんだい演劇工房10-Box「まなぶ☆からだ」戯曲講座講師(2020)。近年では、近松門左衛門の作品を翻案した『女殺油地獄逢魔辻』(2019)、『堀川、波のつづみ』(2022)を、エイチエムピー・シアターカンパニーが上演。
10年程前、私は音楽ホールに勤務していた。その頃、美術館とのコラボレーションで20世紀初頭のパリで演奏されていたキャバレー音楽のコンサートを担当した。退廃的で優美な世界に魅了された私は、舞台を大正時代の浅草に移し、男女の二人芝居を執筆した。それが本作である。
幸いにも「せんだい短編戯曲賞2014」で大賞を獲ったが、骨の折れる内容故か舞台化のチャンスは無かった。それがこうして人の目にとまり、これ以上ない素晴らしいキャスト、スタッフを得て上演されるのは、作者にとってこの上も無い喜びである。
人生を変えるような恋愛の主人公である二人は、共に俳人でもある。
言葉を尽くし、歌い、語り、対立し、愛し合うこの劇を演じるのは、心身ともに相当の覚悟と体力が必要だろう。
だが、主演の剣幸さん、小林タカ鹿さんなら、体現してくれるに違いない。加えて、演出は日本の古典芸能に通じたあやめ十八番の堀越涼さんである。
私の手を離れた作品を、どのような世界に導いてくれるのか楽しみで仕方ない。
脚本家・演出家・俳優・昭和音大ミュージカルコース演技メソッド講師。
大学卒業後、ネオかぶき集団・花組芝居に俳優として入座し、
加納幸和氏に師事。
2012年に自身が作演出を務めるユニット・あやめ十八番を旗揚げし、
以降、歌舞伎、能、落語など様々な古典芸能をモチーフに、現代や未来
の世界観の中で再構築するという、”擬古典”作品を創作。新作狂言の
脚本提供等も行っており、古典と現代劇の両方を得意とする。
主な演出作品は、あやめ十八番作品の他、ムーンミュージック『Inner World EvolutionⅡ』@三越劇場他、CCCreation『白蟻』@神奈川芸術劇場等。2022年池袋演劇祭優秀賞受賞、2024年CoRich舞台芸術年間アワード第一位。
全ての物語は、あいうえおの羅列である。文字を組み合わせ、織り上げることで、一つの大きな文様を成し、物語となる。僅か十七文字の俳句は、その細やかさに反して宇宙と同じだけの広がりを持つ、日本で一番短い物語の一つだ。俳句の持つ音感は、私たちの血に染み込んでいて、美しさと心地よさを同時に与えてくれる。本作『ナイト・ウィズ・キャバレット』は、そんな俳句を物語の主に据えた、二人芝居戯曲の傑作である。
本公演は、剣幸さんの芸能生活五十周年という記念すべき公演であり、同時に『ナイト・ウィズ・キャバレット』初の舞台上演となる。一筋縄ではいかないこの戯曲に挑むのは、剣幸さん、小林タカ鹿さんの二人の名優。スタッフ陣も万全の態勢で、これに挑む。俳優の良さ、戯曲の良さを前面に押し出した舞台となるだろう。一人でも多くのお客様に、この美しく切ない物語を体験して頂きたい。